※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
アモン(CV:八代拓)
フリーの殺し屋で借金を抱えている。
軟派で明るい性格が丁度よいムードメーカー。
イズナが「イチゴにコナかけそう」と言う通り挨拶代わりにナンパしてきて、とても殺し屋には見えないアモン。
でもその明るいノリで、場の雰囲気を明るくしてくれます。
イチゴの会話方法を考えてくれたり、親切でもあるんですね。
イチゴ自身は、まだ喋る必要性を感じでいないようですが(笑)。
でもアモンが来ると、イズナがイチゴのボディガードのように牽制するので少し彼が気の毒かも。
とはいえ、軽口を叩くくらいアモンとイズナの仲は良さそうで、会話を聞いていると中々楽しいです。
そんなアモンがイチゴに、彼に興味を持って話してほしいと声をかけたのは、ただのナンパじゃなくて単純に彼女の為を思ったから。
何にも興味を持たない彼女を気遣ったんですね。
それに、イチゴが意図的に自分を何も考えない状態にしてるのに気付いくなんて、結構鋭いかも。
でも「女の子は大事にしたいし笑わせてあげたい」と言うアモンは、根が優しくて安心します。
でも仕事は全く別。
確かに仕事で人を殺すのと、普段から誰かに冷たくするのは違う気がするけど、どうやらそれは寂しさの裏返しの博愛主義のよう。
でも大事な人も仕事だったら躊躇なく殺せるアモンが、イズナのことを仕事の時葛藤があると指摘して怒らせる失態を…。
これにはアモン本人も大反省ですが、月影の入り口でうだうだ悩んでいるのがいじらしい。
イチゴもアモンを追い返すのは可哀想と思っていたら、何かあってからでは辛いから彼に肩入れするなとイズナに言われてしまう…。
でもやっぱりイチゴはアモンを慰めて肩入れしちゃいますね。
アモンも彼なりの気遣いで、イチゴに月影について教えてくれるし。
そんなアモンを放っておけないと思い、また仕事で海外に行くかもしれないことを寂しいと思ってしまうイチゴの変化が喜ばしい。
結局アモンが海外に行くかどうか聞いちゃうイチゴが素直になったなと思うし、それで寂しいと思われたアモンが喜んで、毎日お店に来てくれると約束してくれたのは嬉しいですね。
この小さな約束が、イチゴにとってとても大切な存在で心強い。
それにアモンが塗り絵をプレゼントしてくれたりハンドクリームを探してくれたり。
この気遣いや優しさが、イチゴには嬉しいと感じられて、心が温まります。
また、アモンは殺す対象に対して、もうすぐ死ぬなら優しくしなきゃいけない気になるらしい。
でもイチゴに対しては、それとは違う優しさで何かしてあげたいと思ってくれる。
マツリも同じ事言ってたっけ。
こんなふうに気にかけてもらえるのは有り難いですね。
だからアモンが、ツキミの厳しい条件を飲んでイチゴを買い物に連れ出してくれたのは嬉しかった。
ただイチゴの服をツキミが持ってきた時には、まさか!と心配しましたが、さすがノイン。助かった(笑)。
アモンに連れられて来た古いビルの屋上の遊園地で、ドアが壊れて閉じ込められた二人。
謝るアモンにイチゴが、「アモンと一緒で良かった」と言うと、彼が風から守るように彼女を抱えたのが、優しくて男前でした。
でもイチゴがこれが夢ならすっとこのままがいいと言ったのが悲しかった…。
まだ施設の悪夢を見て恐怖が取れないイチゴに「これは現実だ」と諭して、生まれて初めて彼女の幸せを願うアモンの気遣いが優しくて泣けました。
またイチゴも「アモンがここにいるから幸せ」だと告げて、泣きそうになる彼が愛しくてたまらなかったです。
そのお詫びに、アモンが悪夢から守ってくれるドリームキャッチャーを手作りしてくれてイチゴにプレゼント。
「イチゴちゃん大好き、イズナも好き」
「キモい」
という、アモンとイズナには笑いましたけど。
それにイズナが二人の事を、犯罪者と犯罪被害者のバカップルと表現したのには、妙に納得しました(笑)。
アモンは自分なんかがイチゴを好きになってごめんと言うし、イチゴは彼が好きだけど、いつどうなるかわからない辛さがある。
たがらこそ「今」が幸せなんでしょうね。
イチゴがイズナに頼んでお土産に渡した、ドリームキャッチャーのお礼のアイスコーヒー。
アモンが勿体なくて一口飲んで冷蔵庫にしまった話を聞いて、初めて笑ったイチゴに涙腺が弱くなった彼が可愛いくてたまらなかった。
そして特別営業での依頼に対し、月影本店の通常報酬の5倍と聞いて僅かにイチゴを見て受けるアモン。
また、ツキミのパートナーだったイチゴが、筋が通る説明でアモンのパートナーに立候補したのには驚きましたけど、希望を言えるようになるなんて随分進歩したなと。
ただそれにはイチゴなりの、アモンといつまで月影にいられるかわからないから、人を殺す時間でも一緒にいたいという希望もあったようですけど。
これには、殺人現場を彼女に見られたくないアモンも、腹を括るしかないですね。
それに「君に会えて幸せ」と言える彼にも、嬉しさを感じます。
でもイチゴに「狙撃に行くな」と止めるイズナの言いかけてやめた言葉が引っかかりますね…。
そして狙撃当日、イチゴを迎えに来たアモンから、この仕事がうまくいったら彼女に告白するつもりと、月影の皆の前で宣言するのに思わず和みました。
まぁ会えてる時思ってることを伝えないと後悔するには同意ですが、イズナが場所をわきまえろと怒鳴るのもわかるな(笑)。
ただ二人きりになった途端に、まるで別れの挨拶のような言葉を告げるアモンに不安が…。
自分で決めたとか、どんな結果になっても君を守るとか、あれやこれをしたかったとか、イチゴに生きていて欲しいとか、何のフラグ??
そして「今から君を連れて逃げようと思ってる」なんて。
それに、イチゴをさらうと指示した人間がもうすぐ死ぬから、あと数ヶ月一緒に隠れれば、彼女は自由になると。
なるほど、さっきのフラグらしいセリフはこれのことこか。
でも彼の作戦はツキミ達にお見通しで、撃たれて阻止されてしまう。
出血多量で逝くまで10分って、容赦ない。
おまけにアモンが、今回のターゲット「ある組織」の「監視人」だったとは。
つまりスパイだったんですね…。
更にイチゴを施設に連れ戻せと指示されていたとは。
彼女を好きになって、だから「監視人」12人を殺してまで逃げようと…。
好きな子を守って死ねるのが嬉しいと言うアモンに泣けると思ったら、ちゃんと止血するイズナ。
実はアモンのしたことはツキミ達にはプラスだったらしく、彼の願い通り、イチゴを裏社会から離れてどこか遠くで普通の暮らしを送らせると。
でもアモンが一緒じゃないなんて、彼女にとっては意味がないですよね。
ただこれは、アモンが自分で考え決めたことだから、今度はイチゴが選ぶ番。
ハッピーエンド
表の社会や普通の生活なんていらない。
だからアモンと一緒にいさせてほしい。
それがイチゴの選んだ答え。
ただツキミは反対のよう。
アモンは人殺しで普通の生活は送れない。
仲間を一晩で12人も殺し、もう壊れているかもしれないと。
それでも二人で離れ離れの場所で終わるより、一緒に終われるならそのほうが幸せだと言いというイチゴも、ある意味壊れているのかもしれませんね…。
アモンが撃たれてから5日、中々目を覚まさないアモンの告白を待っているイチゴがいじらしい。
漸く目を覚ました彼がイチゴに告げた「好きです。付き合ってください」は、シンプルな告白だけど彼らしくて好きですね。
それに彼が夢の中でしたキスが本物になって幸せそうでした。
バッドエンド
自分の望みがわからず何も選べなかったイチゴは、半年後一人で自由に外を歩いて生きていけるように。
アモンはまだ意識が戻らないらしいのが悲しい…。
普通の世界で生きていけるようになった今、例え意識がなくてもアモンの傍にいたかったと、今更ながらに気付くイチゴが哀れでした…。
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