※ネタバレ要素がありますので、読まれる際はくれぐれもご注意ください。
ツキミ(CV:田丸篤志)
喫茶月影のマスターで殺し屋。
丁寧で柔らかな物腰で穏やか。
まかないでイチゴがコーヒーのブラックが苦手だと気付いたり食事を気遣ったり、さすが店長だけあって人を良く見てる。
親切だし、人に美味しいものを食べさせるのが趣味なんて素敵。
とても裏社会の仲介をやってるとは思えない。
優しくされすぎると甘えたくて助けてって言いたくなるからというイチゴが不憫ですが、ツキミと一緒にまかないを食べる二人の優しい雰囲気に、何だか癒やされます。
それにツキミも、イチゴの不安な気持ちを理解していて、自分がいるから大丈夫と緊張をほぐしてくれる。
信用しろとは言わないけど、気を楽にして欲しいと言われて、イチゴも少しだけ気を許して良かった。
でもいきなり血だらけのカガリが来たのには驚いた。
それに動じず観察するイチゴも肝が据わってると思ったら、単に見慣れていただけか…。
でも血も傷も死体も見慣れているって、それもすごいと思いますけどね。
カガリの一件で寝付けないイチゴを気遣うツキミは、何かあっても声を出せないイチゴの為に、ずっと傍の部屋にいてくれたとは有り難いし頼りになるなぁ。
まぁそれが仕事だから当たり前なんでしょうけど…。
そんなツキミに慣れてきたイチゴが、ツキミが優しいからそれを失くした時が怖いと思うのも頷けます。
でもカガリの件で疲れていたのと、洗濯物が乾かなくて検査着で寝ていたせいで、施設の夢で魘されていた彼女が気の毒…。
そこに食事を運んでくれたツキミが着替えを持ってきてくれたですが、それは彼が買ったフリフリのドレスやワンピースやパジャマ(笑)。
勿論ツキミがイチゴの為に購入していた物だけど、趣味が悪くて恥ずかしくて出せなかったと理解した彼女が、初めて笑ったのが嬉しかった。
イチゴが笑うと自分も嬉しいと言うツキミ。
ツキミからもらった洋服が可愛くて、イチゴが髪型にも気を遣って彼に見せたいと思う乙女心と、その姿を見て照れるツキミが微笑ましいです。
でもツキミが「靴も揃えてもいいか」と聞いて、本当にこういうガーリー系の服が好きなんだなと(笑)。
その様子を素直に笑えるようになったイチゴが、段々人間らしい感情が戻ってきて愛おしくなりますね。
それに「あなたが甘えてくれないのが寂しくてありえないミスする」と冗談ぽく言うツキミは、イチゴにもっとわがままになっても良いと遠回しに伝えてくれる。
本当に気遣いの人。
それにしてもツキミがつくるスイーツはどれも美味しそうで、食べたくなります。
でもスイーツ作りって科学だったんだ。なるほど。
仕事が終わって部屋に戻ったイチゴが、ツキミに会いたいから洗濯を口実に店に行き、彼に「寂しかった」と素直に言えるようになって良かったな。
ツキミはと言うと、照れてるのか狼狽えて可愛い(笑)。
そしてちゃんと彼女の部屋でお茶に付き合ってくれるのが、優しいツキミらしいです。
それにいきなりイチゴの年齢を確認したと思ったら、彼女に「好意を抱き始めているよう」と言うツキミ。
そもそも予感はあったけど、イチゴが「寂しい」と伝えたに来たのがダメ押しだったらしい。
でもまだ恋愛感情ではなく、ギリギリ好意の範疇だから、逃げるなら今だと告げるツキミ。
本気になる前に、イチゴが迷惑だと言えばまだ間に合うけど、あまり時間はなさそう。
それに、彼が本気になったらもう手遅れとも。
いつも優しくて気遣いのできる彼らしい告白でも、本気になったらどうなるんだろうという興味の方が強いです(笑)。
アモン曰く、ツキミは仕事柄相手をその気にさせないプロだとか。
でも好意を抱き始めたのが最近なのに、出会う以前から洋服を用意してくれたり、出会ってからも最初から優しい。
公私混同を避けるツキミなのに何故なのか、イチゴにとっては不思議ですね。
でも、理由を聞こうにも初めて告白(もどき)をされたし、恋愛経験がないのでどう対処していいか戸惑うのもわかる。
イズナの配慮でツキミと話すと、どうやらイチゴに避けられてると思って怯えていたなんて可愛い一面(笑)。
それに彼がイチゴの事になると料理を失敗し続けるなど、中々お茶目な部分も見せてくれます。
失敗ばかりのツキミに「情けなくないです」とフォローするイチゴ。
ここで何故出会う前から優しいのかを聞いてみると、彼は同情と返すんですよね。
でも、裏社会の人間であるツキミが同情するのはおかしいと考えるイチゴは中々聡明。
仕事に関することだからここでは話せないと言うツキミですが、イチゴに靴を買いたいからデートするついでに話してくれるというのはただの口実では?
でも何度も悩みながらツキミにもらった服を選んで支度しているイチゴが、素直に恋する乙女で可愛かったです。
その姿を見たツキミも照れて可愛かった(笑)。
久しぶりに外の世界へ出ることは、イチゴにとってはとても不安でたまらないのを察して、手を繋いでくれるツキミがいるとホッとする。
ツキミとイチゴの会話から、どうやらツキミはイチゴが住んでいた場所を知っているみたい。
きっと仕事の関連かな。
靴屋ではイチゴよりもツキミの方が楽しそうで、まるでシンデレラに靴を履かせる従者(笑)。
そして彼の趣味で選んだ靴は、「イチゴ」という名前にピッタリな赤色。
好きじゃなかった名前が彼のおかげで特別になったり、今までの彼の行動のひとつひとつが彼女の気持ちを揺らしていくのが、柔らかくて心地良い。
でもツキミから語ったイチゴに関する話は、微笑ましいデートに相応しくないとんでもない内容で…。
自分がが殺そうとした相手が失敗して生き残り、その結果施設へ送られ人形のようになったと淡々と語る彼。
そして殺せなかったことを謝り、月影で預かるなら元の女の子に戻してあげたいと…。
普通に話してるツキミがすごい。
また、自分を殺そうとした相手がツキミだと知り、最初から優しかったのは償いだと知っても、ツキミへの気持ちが変わらないイチゴもすごい。
ただ彼女が彼にお願いしたことが、もし施設に戻ることになったら殺してほしいには悲しくなりました。
それほど施設での扱いは酷かったのでしょうし、ツキミがの数々の優しさが、そこまで彼女を本気にさせたんでしょうね…。
そして、頼まれたツキミはその本気の一言で、完全にイチゴに落とされてしまった。
まさに彼にとっては殺し文句だったらしい。
それほどイチゴの本気が彼の心に響いたんでしょうね。
だから彼から離れるときには息の根を止めてくれると約束しれくれます。
イチゴはそれで安心する程、施設が嫌でツキミと一緒にいたいし、何より彼が離さないだろうから。
二人が決めてそれで幸せなら、そのまま想いを貫いて欲しい。
でも一体誰が何のためにイチゴの暗殺を依頼したのかという謎が残ります。
するとツキミがイチゴの部屋で護衛の為に一緒に生活することに。
これで寂しくないと、一緒にいられること自体を素直に喜ぶイチゴに、男として複雑な心境のツキミが少し気の毒ですね。
好き同士でも、護衛優先ですから。
それに色事に耐性があるというツキミは、イチゴが変に気を遣わず甘い雰囲気にならないよう、必要以上に努力しているのが涙ぐましい。
ただイチゴが、ツキミが色仕掛されたことがあると知ってやきもちを焼くのが可愛い。
ツキミはそんなイチゴの嫉妬が嬉しくて、もっと妬いてくれと言いかけてやめてしまうのがもどかしい(笑)。
そして特別営業での依頼は、「ある組織」の「監視人」の暗殺なのですが、狙撃を行うツキミのサポートがイチゴとは大丈夫?。
それにマツリから聞いたツキミの「骨の髄まで月影」という話と、以前ノインが言っていた「殺すだけのツキミが、店で働くことでバランスを取っている」に、ツキミに危うさのようなものを感じました。
でも、イチゴの気持ちを確認しないで「両想い」と思い込んでいると指摘されて、自信を失ってる彼は憎めないんですよね(笑)。
イチゴもそんな彼が良いといってるしお似合いでは。
そして狙撃前にツキミから、イチゴが「ある組織」に彼女を囮に使う為に月影に連れられるも上手く事が運ばず、今回の狙撃につながると聞かされます。
でも誰が何故イチゴを殺すように依頼したのかまでは結局わからず、すっきりしない…。
とは言え今回の件にカタがつけば、用済みになったイチゴはツキミが貰うと断言するツキミは格好良かった。
それにツキミは今回の仕事が終わったら実働から引退すると。
彼は自分が殺人を躊躇なく行う危険人物と認識していたけれど、イチゴの存在が命の意味を理解する手助けになったようで少なからず安心かな。
そこで漸く仕事が終わったと思ったら、今度はイチゴをツキミに任せたくないと、マツリが彼を襲ってきて…。
マツリがそこまでイチゴの幸せに固執するのは関係者だかららしいけど、どういう関係なのかはわからず…。
またイチゴにはこの戦いに既視感があるのも謎。
ハッピーエンド
マツリに告げた、イチゴがどうしても譲れないツキミへの「最期の瞬間に彼に傍にいて欲しい」という想いには、胸を突かれましたね。
そして「最期」を「最後」と間違ったと指摘したマツリと、その誤字を知りたいツキミが、さっきの命のやり取りが嘘のように会話しているのに、力が抜けました。
そのスマホをツキミに見せると、感極まった彼がイチゴにキスしたのには唐突すぎてちょっと驚きましたけど、その後手を繋いで無事に帰るのにホッとした。
ツキミとイチゴの二人で紅茶スイーツの喫茶店を始めることにした二人。
ツキミは月影と完全に縁を切ったわけではないけど、殺し屋はやめられたようで一安心。
二人で穏やかに暮らす事に幸せを感じられるようになって、お互いが嬉しそう。
外から丸見えの状態でキスをしたツキミが、「後で、見えないところで、もう一度」とイチゴに言ったのが、微笑ましかったです。
イチゴを幸せにするというツキミと、ツキミが幸せなら幸せというイチゴが、これからも平和に過ごせますように。
バッドエンド
ツキミとマツリの戦闘で、即死してもおかしくない怪我を負った彼は最期を悟っていて、ずっと一緒にいるという約束を果たせないのが哀しい…。
長くもってあと5分というツキミは、いちごとのもう一つのを果たそうとするも、力が出ないのか引き金を引けない。
するとイチゴが彼に手を貸して…。
お互い愛しているのにこんな別れ方をしなきゃいけないのが悔しい。
最後に響いた銃声の音がやるせなかった。
ところがイチゴは生きていて、路上で気を失っているところを警察に発見されて、一ヶ月ずっと入院して眠っていたと。
ツキミは失敗したんですね。
一人残されたイチゴが最後に呟いた「嘘つき」が哀れで仕方なかったです…。
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©BROCCOLI Illust.Yone Kazuki