まったりのんびりほっこり

ゲームや読書などを中心に、日々感じたことを書いてます。

『丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。』感想

amazonの読み放題サービス「Kindle Unlimited 」に登録をしてから、いつも「どれを読もう」と悩んでいます。

『丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。』のレビューの評価が割と高かったこともあり、試しに読んでみることにしました。

 

社会人版ゴーストハント

主人公の澪は、就活で一流不動産会社「吉原不動産」の最終面接までたどり着きますが、そこでまさかの心霊現象に遭遇。

その出来事をきっかけに無事に内定が決まりますが、事故物件を扱う「第六物件管理部」に配属されます。

 

「第六物件管理部」の主な仕事は、事故物件の調査と解決。霊感のある澪とその上司である次郎が、様々なハイテク機器を使用しながら、原因を突き止めていきます。

 

大まかな流れは、小野不由美さんの『ゴーストハントシリーズ』の社会人版、という印象を受けましたが、言うまでもなくストーリーは全く別物(当たり前ですが)。

どちらがいいと言うことではなく、どちらも魅力あふれる作品です。

 

『丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。』は大企業の不動産会社が舞台ですので、不動産業界の専門用語が割と頻繁に顔を出します。

普段ほとんど縁のない業界ですので、かなり興味深く読むことができました。

 

またこれは社会人あるあるかと思いますが、他部署との兼ね合いであったり、経費精算や休日出勤申請などの事務手続きなど、社会人にとっては身近で馴染みのある設定も活かされていて、私にとってはとても面白いなと感じました。

 

それとこれはあまり本の内容とは関係ありませんが、一人称が苦手な私には、三人称で書かれてる文章がとても読みやすかったです。

 

結構怖い・・・?

心霊現象を扱うお話は数多くありますが、私はそれほど多く読んだことがありません。

ですのでこの作品がどのレベルの怖さなのか一概に判断はできませんが、結構怖かったというのが率直な感想です。

 

澪が経験する霊現象の描写が、かなり細かいんですよ。

特に身の危険を感じる場面などは、本当に怖い。

ただ、ホラーかと言えばそこまでではない気がします。

もちろんそういう描写もあるにはあるのですが、あまりしつこくないので、一読してさらっと流せるレベルかなと思いました。

 

参考になるかわかりませんが、小野不由美さんの『ゴーストハントシリーズ』の方が、ホラーレベルでは数段上という印象です。

「鮮血の迷宮」はいまだにトラウマになっていますし。。。

未読で怖いものが好きな方はぜひ。

 

そういった意味では、余程の怖がりでなければ楽しんで(?)読めるのではないかな、と。

ただし、昼間の読書推奨(笑)。

 

キャラクターの魅力

1巻での主な登場人物は3人。

主人公の澪と、上司の次郎。そして次郎の幼なじみの高木。

 

新垣澪

情に厚く責任感もあって、好感が持てる新卒の女の子、という印象。

 

霊感体質の持ち主なのだけど、今までその現象をたいして気にも留めなかったほどのポジティブシンキング(さすがに就職をしてからは心霊現象を認めましたが)。

 

事故物件の調査が思っていたよりも危険で恐怖を感じるので、上司の次郎に「一人前になったら他部署へ推薦してもらえる」という約束をしており、それに向けてまさに体を張って頑張っています。

 

ただ、次郎の様々な事情を知ってしまってからは、彼の役に立てることが喜びになっているようで、異動についてはそれほど執着しなくなっていそう。。

 

かなり怖い思いをさせられているのに、霊に同情して力になってあげようとするところは、言葉だけなら単純に感じますが、文章で読むと感情移入しているせいか結構ホロリとさせられることもありました。

 

長崎次郎

澪の上司である次郎は、とある事情により身分を偽って「吉原不動産」に就職。

入社4年で数々の事故物件を調査・解決し、部長まで出世した経歴の持ち主。

 

心霊現象の調査に使用する機材の扱いに加え、結界や式神を使いこなし、霊に対しての知識も豊富な様子。

 

澪と出会った当初はぶっきらぼうで不愛想なイケメンでしたが、澪がピンチに陥ると急いで駆けつけてくれるヒーロー的要素も。 

仕事中は割とつっけんどんな態度が多いものの、段々と打ち解けてきて笑顔を見せてくれたり、澪が困っていた時には自宅まで駆けつけてくれたり、中々のツンデレぶりです。

 

そして動物に弱い(笑)。

例え霊であっても、優しく接する姿に癒されました。

 

高木正文

次郎の幼なじみで、イケメンという言葉が安っぽく感じられるほどのイケメン(笑)。

おまけに「第一物件管理部」という自社物件を扱うエリート部署の主任。

この高木が持ち込んだ物件が澪たちの仕事の中心となります。

 

霊感が強いため、澪と一緒に事故物件の調査をするのですが、一泊した際、霊感が強すぎ&怖がりの為まさかの気絶(笑)。

 

そんな残念が部分があるものの、根が善人なのか、人当たりがよく優しくて気遣いができる人。

彼が登場すると、怖い場面でも明るくなります(笑)。

 

マメ(おまけ)

もう、とにかく可愛い!

高木と同様に、マメがいると怖い場面もなぜか救われる。。

でも役に立つのは圧倒的にマメ(笑)。

 

まとめ

Kindle Unlimited 」では1巻のみの配信ですが、すぐに続きが読みたいと思わせるほどの魅力にあふれた作品でした。

現在7巻まで発売されているらしいので、折を見て続刊を購入予定。

澪たちの活躍が今からとても楽しみです。